活動報告・ニュース

東京でヘイトスピーチやレイシズムなど差別に反対する「のりこえねっと」設立(9月)

2013年10月17日

普遍的な尊厳と人権の実現をめざす市民団体「のりこえねっと」

在日韓国・朝鮮人などマイノリティを標的とする侮蔑的、脅迫的なヘイトスピーチが、全国各地の街頭で繰り広げられ、インターネット上でも差別表現が流布しているといった事態に対抗し、それらを乗り越えようとする市民団体「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」(のりこえねっと)が9月25日に東京で結成されました。
「のりこえねっと」は、ヘイトスピーチやデモへの対策、人びとのエンパワメント、反レイシズムの番組制作と放送などを通じて「市民として生きる権利」を追求しながら共生社会の実現をめざしています。
設立宣言では、ヘイトスピーチが傷つけるものは、在日韓国・朝鮮人だけでも社会的少数派だけでもなく、「良心を持つあらゆる人々を傷つけるのだ。国籍も、民族も、性別も、出自も関係なく、すべての人間には普遍的な尊厳と人権があると考える人々の信念、そして、なによりも平和に生きようとする人々の精神に対して、言葉と物理的な暴力で憎悪を投げつけ、侮辱し、傷を負わせる。国際社会がこれまで長い苦しみの歴史の中で築いてきた、世界人権宣言にも謳われる普遍的な人権概念を攻撃し、その価値をあざ笑い、踏みにじる」と述べています。
人材育成コンサルタントの辛淑玉さんをはじめ、松本サリン事件の報道被害者・河野義行さん、前日弁連会長の宇都宮健児さん、東京大名誉教授の上野千鶴子さん、落解放同盟中央本部書記長新の松岡徹さん、一橋大学名誉教授の田中宏さん、右翼一水会顧問の鈴木邦男さんなど21名が共同代表に就いています。
ちなみに、辛さんと松岡さんは、「差別禁止法の制定を求める市民活動委員会」の共同代表で、田中さんは当委員会のアドバイザーを務めています。差別禁止のための取り組みのネットワークが拡がり強化されることが期待されます。
 
<参考>

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